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第10話 光るきのこ

光るきのこといえば、ブナの枯れ木に生えるツキヨタケが有名である。傘の裏側のヒダが青緑色に光り、新鮮なものでは本が読めるくらいに明るく光ることもある。

しかし、毒きのこであることから昔から多くの文献に登場する。

平安時代末期に成立した「今昔物語集」には、ツキヨタケで人を毒殺しようとした話が載っている。

奈良にある金峯山寺は平安当時隆盛を誇ったが、ここの別当の僧は80歳過ぎなのに、元気でなかなか死ぬ気配がない。次席の70歳の僧が、このままでは別当になれないうちに自分の方が先に死んでしまうかもしれないと思い、この別当を殺してしまおうと考えた。

そこで一人こっそり山に入って、ワタリという毒きのこを採集し、ヒラタケと偽って別当に食べさせ、自分はヒラタケを食べた。しかし、別当は特異体質のため中毒せず、「こんな美味しいワタリを食べたことはない。」と言ったという話である。

ワタリはヒラタケの古名で、近畿では今でもツキヨタケの別名として使われている。

ツキヨタケは日本固有の種類であるが、中国、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアなどからも、発光きのこが報告されている。欧米産のものは、ジャック・オー・ランタン(鬼火・狐火といった意味)と呼ばれ、有名なきのこである。このきのこも毒きのこで、ツキヨタケと同じ毒成分を持っている。

ツキヨタケの発光にはランプテロフラビンという物質が関与していることが判明しているが、光ることがツキヨタケにとってどんな意味があるのかは謎のままである。



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