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きのコラム

きのコラム>第11話


第11話 生物の世界にゴミはない

梅雨の頃、近くの公園に出かけると、落ち葉の上に頭を出したハナオチバタケやスジオチバタケなどの可憐な姿を見ることができる。数年に一度それらが大発生し林の中が一面きのこで覆われるという光景に出会うこともある。

公園にはケヤキやニレなどの林があり、毎年たくさんの葉が落ちる。特に落ち葉を片付けるということはしていないようだが、地上に積もった落ち葉が年々増えていくことはない。

最近、公園内から出た廃材をチップにして園内の径や林内に撒いている。このチップ上にも次から次へ種類を変えて、きのこが姿を現す。しかし、5年もそれが続くとチップはそのほとんどが土になってしまい、やがてきのこも姿を消す。

きのこは養分を自分で作らないので、必ず他の生物からもらわなければならない。これを従属栄養という。落ち葉やチップ、そのほか枯れ木や切り株あるいは動物の死骸や糞などからもきのこは発生する。

これら動植物の死骸や排泄物を養分にする栄養法を腐生といい、腐生によって生活するきのこ、カビ、酵母、細菌などを腐生菌という。腐生はきのこの最も基本的な栄養法で、生物の残した有機物をすべて無機物に戻す。

それは、植物が合成する有機物の材料を作ることでもあり、この作用を分解または還元という。きのこをはじめとする腐生菌の分解・還元作用により、生物が使う物質は全てリサイクルされる。従って、生物の世界にゴミはないのです。



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