第３０話　花見

しいたけパパ
「おい、来週花見行くらしいばい。」

後輩ひらたけ平田君
「ってことは、また俺が席取りっすか〜？」

しいたけパパ
「今年は新入社員おらんけん、お前がせんとしょうがなかろうもん。」
「買出し係もお前やけんな。」

平田君
「えぇ・・・」

しいたけパパ
「忘年会の時にバァちゃんから胃腸に負担をかけないコツば聞いたけん、今年はガンガン飲み食いするぞ。」

えのきバァちゃん
「またお前のためによかことば教えちゃろうか？！」

しいたけパパ
「うん。ん？！あーっと！また母さん！なんで？？」

えのきバァちゃん
「隣の美容院で白髪ば染めたったい！」
「忘年会の時に教えた、ネバネバ成分のムチンは胃の粘膜を守るとばってん、胃のアフターケアのできる食べ物もあっとばい！」

しいたけパパ
「へぇ〜。何ね？」

えのきバァちゃん
「キャベツたい！」
「あんまり聞いたことなかろうばってん、キャベツには『ビタミンU』っちゅうビタミンが大量に含まれとって、傷ついた粘膜を修復すっとたい！」
「花見の時も、酒の肴はネバネバ食品で、飲んだ後の締めにはキャベツたっぷりの野菜サラダやら食べれば、鬼に金棒で、翌日の仕事もバッチリやろたい！」
「あたしも日曜、花見ばすっけん、今キャベツば買ってきたとこたい！」

しいたけパパ
「おい、よかこと聞いたやろ。ちゃんとキャベツのいっぱい入った野菜サラダもたくさん買っとけよ。」

平田君
「はいはい、わっかりました。」



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